「この時代に生まれた子どもをどういう風に育てていけばいいのか?」という、答えのない問題に、子どもが生まれてからずっと向き合っています。
最近よく聞く「こんな時代だからこそ、子どもには『生き抜く力』を与えよう」みたいなフレーズ。
その「生き抜く力」とやらは「問題解決力」だったり「コミュニケーション能力」に言い換えられていたりするケースが多いように思います。
でもその「問題解決能力」「コミュニケーション能力」って、結局どういうことなんだろう?っていうのが、自分の中で腑に落ちず。
なぜならコミュニケーション能力にしたって、時代時代で求められる内容は違うような気もするんですよね。
大企業に属している人のコミュニケーション能力と、ベンチャーに属している人のコミュニケーション能力って違うと思う。
それで昨日ふと夫と「子どもの『生き抜く力』って何なのか?」っていうのを話し合いました。
「今は起業とか小さい組織や、ITがもてはやされている感あるけど、うちの子が大きくなる頃にはまた違った時代になっているんじゃないか」
「今の社会で大事だと言われていることが、子どもが大きくなるときに大事でなくなっている可能性もあるのでは?」
「そういう前提で、今自分たちが子どもにしてあげないといけないことは何なのか?」
等々・・・
わりと議論が白熱しまして、ああでもないこうでもないと、行ったり来たりしていたのですが。
最終的に我が家で、子どもに与えるべき教育は、以下3点だという結論に達しました。
・基礎学力
・人との関係を大切にするマインド
・健康な体
散々議論したわりに、かなりベーシックな意見にまとまりました。
結局、未来がどうなっていくかは私たち親にはわからないし、予見できる人もいないんです。
そして、親が未来を予見して、子どもにレールを敷いてあげる必要もないと思うんですね。
未来が見えない状況下で、子どもが自分で「どうすれば生き抜いていけるか」を考えることができるくらいの最低限の学力がまず必要だなと。
学力と書くと勉強みたいに聞こえるんだけど、学校のお勉強ができるできないではなくて、基本的な思考力のことです。
それと、結局人が幸せかどうかは、「信頼できる人間関係を構築できるかどうか」に密接に関わっているので、「人と良好な関係を築くことができる力」を育ててあげたいと思いました。
人を裏切らないとか、人に感謝するとか、そういうことです。
どんなに頭が良くても、経済的に成功しても、孤独な人生は寂しいと思うので。たくさん友達がいる必要もないけれど、心から信頼できる交友関係を、親以外の誰かと築いてくれるような、そんな子にはなってほしいなと思います。
友達がいれば、多少経済的に貧しくても笑っていられるだろうし、誰かとどうにかしてつながっていれば、そうそう飢え死ぬこともないんじゃないかと。
最後に健康な体。健康であることは幸せに生きるための最も大切な要素のひとつ。基本的に集中力は体力から来ているものなので、小さいうちは運動にしっかり励んで、体力をつけてほしい。
というわけで、我が家の今の習い事は体操教室とスイミングのみです。
金銭的にも私のキャパ的にも今後増やす予定は今のところないけれど、お勉強をする教室に通うことに時間とお金を使うよりは、体を強くすること、家ではできない運動を教えてもらうことに使いたい。
以上が、2019年2月時点の我が家の方針です。
また時折議論して、必要あれば見直しながら、子育てに向き合っていきます。
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